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SENDAI KOFFEE CO.(センダイコーヒー) [カフェ]

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疲れちゃって、帰る為の元気をチャージしたいならセンダイコーヒーへ行かなくちゃ。
身体に優しそうなシナモンミルクティーを注文。

伊坂幸太郎氏の「グラスホッパー」を読破して、数年ぶりに「重力ピエロ」を再読開始。
映画もよかったけど、多分原作とはかなり違ったような?と感じたので引っ張り出してきました。

そういえば「ゴールデンスランバー」の撮影もだいぶ進んだのかな?
先週は職場の間近で、今週末は某所で大きなシーンを(多分オープニングシーンでは?と推測)と、出没情報だけは多いのに、いまだ一度も遭遇してないな…遠目でいいの。堺雅人を見てみたい。


一息ついてリセットボタンが切り替わってから、田村さんとゆるゆるお話する。
自分もいい具合にゆるゆるしてきたところで、お店を出ました。

武田こうじさんのポエトリーリーディングとか、演劇関係とか、色々とイベントの予定もあるみたい。
ここを訪れてぜひ使いたいって思う人達の気持ち、分かる気がします。
分かるんだけど、でも、隠れ家は残しておいてねって思う気持ちもあったりします。

好きな場所への思い入れって女心のように複雑なのよ。




*SENDAI KOFFEE CO.*
〒980-0821 
仙台市青葉区春日町4-25 パストラルハイム春日町1F
tel / 022-224-7403
12:00~22:00(無休)






「グラスホッパー」をこれから読む人は見ない方がいいかも。




殺し屋+不思議な能力+幽霊。
なんてありえない設定なのに、そこに一般市民代表みたいな鈴木が巻き込まれることで、読者は妙な現実感を感じて引き込まれてしまう。

鈴木は理不尽に死んでしまった亡妻の復習の為に、裏社会へ足を踏み入れていく。
亡妻との約束を守る為に自らも危険な殺人現場へも迷うことなく舞い戻る。
臆病にも、慎重にも思える普通の人間が敢えてそんな危険の中に入っていくものだろうか?と思ったけど、ある人物が「人は実感がなければほんとに危険だとは思えないので、自分だけは大丈夫と勝手に思い込んで痛い目に合う」みたいなことを言っていて、物凄く納得してしまった。
そうやって自分の考え方がぐらぐら揺らされているところに、
「覚悟はあるか?」
なんて尋ねられると私まで息が詰まる位にどきりとする。

登場人物達がくるくると元気に動き回るのに対し、状況の描写は冷静で登場人物達が置かれている現実の温度は冷たいものに感じる。
一歩間違うと、世界は冷たく厳しく、未来や希望なんてないのかもしれないと思ってしまうほどに。

「死んでるみたいに生きたくない。」と願っていたり、
「ほとんどの人は死んでるみたいに生きているだけなのでは。」と思い到って愕然としたり。
人を殺した人間も、そうでない人間も皆それぞれに考え、悩み、あるものは死に、あるものは生き残る。

死んだものと生き残ったものに大した差はなく、その運命を分けたのは勇気でも能力でもない。
伊坂ワールドの言葉を借りるなら、それは「神様のレシピ」で決まっていたことなのかもしれない。

ただひとつ、確かなことがある。
生き残った者は、それでも生きていくしかない。
それがどんなに辛い現実でも、その状況を消化して生きていかなくてはならない。

そんな現実を支えるのは信念だろうか。
その信念を支える為に人は更に何らかの支えを必要とするのかもしれない。
それが亡妻との約束だったり、古ぼけた文庫本だったり、音楽だったり。それは人それぞれ。

けど、いろいろあるけれど、そんなに悪いことだけでもないさって思える瞬間がある。
その瞬間があることに救われる。

目前の壁が取り払われて、その先に道があるって解っただけで大分心持ちも変わるものかもしれない。


さて、これで「ゴールデンスランバー」を読む準備が出来たかな。


タグ:カフェ 本
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